3月4日にテレビ朝日系列で放送された同作を、録画だけして視てなかったのですが、ようやく視たのでその感想
2015年公開 大長編35作目 映画作りから始まる宇宙での冒険
子ども達に人気の「ミラクルヒーロー銀河防衛隊」のようなヒーローものの映画を作ろうとしていたジャイスネ静香の3人を裏山で見つけたのび太
「敵役なら」と参加出来たもののジャイアンに豪快に投げ飛ばされる
ドラえもんに相談しようと帰ったところ、ドラえもんも「銀河防衛隊」に憧れていた
ドラえもんと供に再度裏山へ行き、自分たちも撮影に参加させるよう交渉
5人での撮影が始まり順調にいってるところで、宇宙服の謎の人物が現れて…
映画の撮影といえば「宇宙小戦争」、ヒーローものの撮影と言うとテレビ放送の「ウラドラマン」を思い出しますね
ウラドラマンは、ドラえもん主役でジャイアン抜きで撮影していたところ、途中ジャイアンがひょっこり現れたので「主役」と騙して撮影
最後の試写会でバレるといったものでした
このビデオカメラは3人用なんだ
のび太がヒーローものの映画撮影を思い付き、静香ちゃんを誘おうと家に行くも居らず
ジャイアンとスネ夫の家を順々に周って裏山に行くと3人で撮影をしてる所でした
撮影してるカメラは、デジカメ等ではなく見るからに高そうな本格的なもの
スネ夫曰く「パパがプロ用の撮影カメラを買ってくれたんで~」
ヨドバシ.comで「業務用ビデオカメラ」で検索すると下限がだいたい20万円位で高いのは100万円越え!
さすが、スネ夫のパパだわ…
あんなデカいカメラ買ってくれても、壊しそうだから裏山まで持っていく勇気ないなぁ
普段から高いのに慣れているスネ夫だから出来るんでしょうな…
撮影後直ぐに宇宙に飛び立つ事になる訳ですが、撮影で使っていた怪獣のぬいぐるみは裏山に放置して行ってました
て事は、このビデオカメラも放置して行った可能性が高く…
自分だったら、このビデオカメラが誰かに盗られないか気になって星を助けるどころではありません
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ちゃっかり静香ちゃん
のび太抜きで撮影が行われていたものの、のび太が来たら「のび太さんも仲間に入れてあげて」
出木杉君ならともかく、撮影前に誘ってほしかったぜ…
のび太が一時帰った後も撮影が行われていましたが、出番じゃない時はパラソルの下で雑誌を読みながら、オレンジジュースを飲みつつ、あくびもすると云う大女優感を醸し出していました
ヒーロースーツで50倍の力を手に入れた静香ちゃん
ドラえもんに言われた通り大岩を持ち上げたところ、のび太に「怪力」と言われ怒って大岩をのび太らに投げつけるという危険な事を行っていました
ヒーロースーツの特性で得意な事が得意技として発揮できますが、静香ちゃんの特性はお風呂から連想された「アクアビーム」という水を放つ得意技でした
この特性を活かし、お風呂が設置されていない「ひみつ木っち」の中で、映画恒例のサービスシーンである「静香ちゃんのお風呂」を演出しています
しかも、得意技発揮の為のヒーロースーツの元である☆ネクタイとアクアビームシャワーを出す為の手袋のみ付けてのシャワーシーンと云う変態紳士顔負けの恰好でした
ジャイアンはサイヤ人なのか
ジャイアンのヒーロースーツの特性はもちろん「力持ち」で、格闘能力が上がっていました
しかし、敵幹部のオーゴンの圧倒的な力の前に完敗して敢え無く捕らえられてしまいます
その模様はまるで、ドラゴンボールZのサイヤ人襲来時の地球人対ナッパ
ところが、救出された翌日に再度戦った時は逆に圧倒的なパワーと母ちゃん直伝「無限ビンタ」でオーゴンを叩きのめす事に
その模様はまるで、ドラゴンボールZのサイヤ人襲来時の悟空対ナッパ
ジャイアンは、サイヤ人みたく瀕死の重傷を負った事で力が倍増したのだろうか…
それほどまでの圧勝劇でした
言われなければ分からない程の演技力
この映画のラスボスのイカーロスは市村正親、敵幹部のハイドは爆笑問題の田中裕二、メーバは観月ありさ
タレントや俳優が興業的な理由で声優をすると、声が浮いていて最悪物語に集中出来ないほど酷くなったりするのですが、この3人は誰がしてると言われなければ分からない程でした
特にメーバの観月ありさは、分かっても顔が浮かばない程でしたが、声優初挑戦だった模様
この3人みたいな感じなら、声優以外がやっても文句は少ないと思うんですがねぇ
声優の演技は自然ではないかもしれないが、だからといって棒読みは自然ではないよなぁ
他人事ではないポックル星の人々とスペースパートナー社の関係
良く言えば人が良い、悪く言えば能天気なポックル星の住人
その性格につけ込んで悪事を働こうとするスペースパートナー社
現実で言えば、のどかな島や村に乗り込み、良い事ばかりを上げて観光地化を薦める悪徳会社のような感じか
他に政治的な面でも同様の事が起こっていたりする訳で子供向けではあるけど、物語の根幹部分はヘビーな話です
日本人の気質は完全にポックル星の住人サイドですよね…
チート過ぎた性能
ここでのチートは、ズルいほど凄すぎるという意味を指します
何の事かと言うと、バーガー監督の対象物のみ(デメリットもなく)時間を戻す事が出来るという「早戻し」機能
劇中でも何度か使われてましたが、まさか最後のオチの部分でも使うとは…
時間を遡るといえば、歴史を元から消し去った「鉄人兵団」、唐突な逆転劇で言えばドラミちゃんがいきなり現れた「魔界大冒険」などがありましたがそれなりに物語にフィットしていました(それでも魔界大冒険は微妙か)
しかし、今回のこれはちょっとなぁ
これさえ無ければ、それなりに面白かったのだけど、他に方法はなかったのだろうか
因みに、「巻き戻し」という言葉に慣れてて「早戻し」という言葉には違和感を覚えるのだけども、ビデオテープの時代が終わって記録形式がDVDなどの円盤になった時に「早戻し」という言葉に置き変わったらしい
確かに、巻いて戻せるのはテープだからだね
それでも違和感があるのは…昭和の人間だからかな