2つのサッカーゲームを通して感じた事

サッカーボール

ジャンルの違いはあれども

「football manager」という主にパソコンで販売されているサッカーゲームがあります
ジャンルは、選手を操作するアクションではなく、チームマネジメントを行う監督シミュレーションです
日本でプレイしている人は少ないのですが、世界ではプロ選手もプレイしている割とメジャーなゲームです
「どこの誰だよ」って何回言えば良いのか分からなくなる程の膨大な数の選手が収録されています
イングランド5部の選手とかは当たり前です

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そんな事もあって、プロチームが「どんな選手がいるかな?」とスカウト活動の参考にする位です
もちろん、選手数を多くすればするほどパソコンのスペックが要求されるので、全ての選手を出してプレイしてる人は少ないかもしれません(オプションで変更できます)
このデータの代わりに犠牲になっているのが、グラフィックとサウンドです
最近少しずつ上がってきてはいますが、それでもファミコン末期レベルのグラフィックサウンドはなし効果音もいくつかあるくらいです
メーカーとしても「グラフィックやサウンドを上げる時間があるなら、データ収集や試合の処理能力を上げるのに費やすんだぜ」という信念を持っているようです

これといった説明書がなく攻略サイトも少ないので手探りの状態でとっつきにくいゲームです
フォーメーションを変更したりと色々試行錯誤して動けば動くほど勝てなくなるので、最初の段階で辞める人が多いかもしれません(フォーメーション等はこれと決めたら負けてもいじらない…やがて勝てるようになる)
しかし、ハマると凶悪です
あっという間に時間が過ぎていきます

この時にゲームを盛り上げるのが妄想です

妄想とは

主に、寝る前に思い描くアレです
そう、「ここはこうでこうしていく」という大まかな設定を決めてるのですが、何故か毎日同じところの繰り返しでなかなか物語が進まないアレです

このゲームの設定は、こうでした

大学を卒業した日本人の青年は、サッカーの監督になる為にイタリアへ渡る
とはいっても、最初からプロは無理
町のコーチから始めて実績を積み勉強もし、やがてセリアBに所属するブレシアの監督となった

ここからゲームスタート

セリアBで前年3位だったブレシアを率いたものの、まさかの降格圏ギリギリで終えた1年目
しかし、1年目の終わりに「これか」と手応えを掴んだのと10代のFW選手2人がすくすくと成長
2年目は力の差を見せつけセリアBを制し、セリアAに昇格する
さすがセリアA…力の差を感じたまま、シーズン中位で終わるも、選手の入替えで力を蓄える
4年目、10代のFW選手2人の圧倒的な得点力により、4年目にしてリーグ優勝
以降もチームは成長を続け、リーグ3連覇、CL2連覇など…(略

ゲームをしつつ、実は裏では選手と対立があって妄想も広がっていくのですが…これは省略

グラフィックや音楽がなくても充分面白いんですね、これが
実際の選手ではない架空選手は、顔が自動生成されます
しかし、髪型の種類が少なくて…スキンヘッドが多いです
さすがにこれは、期待の10代FWの内の1人がスキンヘッドだったので、後にユーザーが作った髪型の種類を多くするファイルを入れました
このゲーム、基本的に文字と数値ばかりです
極論を言えば、数値の羅列・塊に「名前」が付けられただけのゲームです

そんなゲームをやっていて思いました
妄想は、綺麗なグラフィック等にも負けない素晴らしい演出になると云う事を
シンプルな分、阻害するものがなく逆に良い方向に働いてるとでも言うのでしょうか

試合部分がメインのアクションゲームだけど

家庭用ゲーム機にもサッカーゲームはあります
こちらは、主に選手を操作するアクションゲームです
98年のフランスワールドカップから買い始めた記憶があります
当初は多数の選手が偽名で、実名で使えたらなーと思ったものです
そのサッカーゲームに選手一人だけを操作してプレイするモードがいつしか誕生しました
個人的に待ちに待ったモードです
イベントはほぼないと言っていいものの、それはそれで楽しくプレイしてました
ところが…このモードが少し前より残念な事になっています

だいたい17歳とかで始めるのですが、最初は能力が低くて全然魅力的な選手ではありません
試合にも、なかなか出られなかったりします
それでも頑張って試合に出続けるとスタメン、やがて日本代表に選ばれたりします
初の代表戦
「遂に代表か ゴールを決めてワールドカップにいけたら良いなー」
気持ちも盛り上がってきた次の瞬間

何故かキャプテンマークを巻いています

「えっ?」

10代の能力の低い選手が初代表の試合でキャプテンです
いくら「スターシステム」(ここでは特定の選手を必要以上にメディア等が持ち上げて無理やりスターにさせることを指す)が発動しても、こうはならないでしょう
何かとんでもない弱みを握ったか、コネがあったとしか考えられません

他にも、「チーム移籍いきなりキャプテン」もあったりします
キャプテンとはいったい…と思ってしまいます

以前の作品では、試合に出続けると、ロッカールームでチームメイトより
「お前頑張ってるな…これからも云々」
というイベントが起こったりしてただけに、この「いきなりキャプテン」には萎えました
これでは妄想を挟む余地がありません
「自分のペースで」と思って山を登り始めたところ、いきなりヘリで連れ去られ山頂で降ろされた気分です
サッカーアクションが主とはいえサッカー選手人生を体験するというモードを搭載してるのだから、この辺はしっかりして欲しいものです
いくらグラフィックやリアルな身体の挙動を取り入れても、これでは…という人は少なからず存在する筈です
「このメーカー、昔は独自の音源チップとか入れて作りこんでたのになー」と余計に残念な気持ちになる出来事になりました

         

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